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調色計算ツールの使い方|20滴換算を塗料で再現する方法

調色計算ツールの画面と原色塗料のドロッパーボトルを組み合わせた少量調色の記事アイキャッチ画像 模型用ツール
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この記事の要点
  • 調色計算ツールの結果は完成形ではなく、まず少量で試すための出発点として使う
  • 20滴換算は、どの色を中心にどんな順番で足すかを考える基準として使いやすい
  • 白は少しずつ、黒は最後に慎重に使うと、失敗を減らしやすい
  • うまくいった配合は、ツールの記録機能で調整後の内容まで残しておく

この記事は 調色自動計算ツール で配合目安を出したあとの手順解説です。
まだ配合目安を出していない場合は、先にツールページを確認するのがおすすめです。

また、原色塗料を使った調色の基本から知りたい場合は「プラモデルの調色方法」もあわせて読むと理解しやすくなります。


調色計算ツールでは、画像から色を抽出し、原色塗料の配分目安を出せます。
ただし、計算結果は理論上の目安なので、そのまま混ぜれば一発で狙い通りの色になるとは限りません。

まずは少量で試しながら調整していく必要があります。
とはいえ、配分の目安があるだけでも、かなり進めやすくなっているはずです。

この記事では、ツールの結果を実際の調色に落とし込むときの進め方として、
少量で試すこと、20滴換算の見方、1滴ずつ扱いやすい状態を作るメリットを整理します。


今回使っている塗料と道具

この記事では、ガイアノーツの純色シリーズ や GSIクレオスの色ノ源 といった原色塗料(シアン・マゼンタ・イエロー、+白・黒の5色)を使用する前提で話を進めます。

色ノ源にはラッカー系の Mr.カラー色ノ源(品番:CR〜) と 水性ホビーカラー色ノ源(品番:HCR〜) の2種類があります。
間違えないように気をつけてください。

また、一滴ずつ塗料を出していくためには ドロッパーボトル を用意すると便利です。
目盛の有無、容量、撹拌ボールの付属有無など、いろいろとバリエーションがあります。
撹拌ボールは 単品 でも売っています。


まずは少量で試す

調色でやりがちな失敗は、最初から本番用の量を作ってしまうことです。
ツールの結果は便利ですが、あくまで出発点なので、実際に塗ってみると狙いと違った、というズレは普通に起こります。

そのため、最初は少量だけ作って、実際の色味を確認しながら詰めていくのが基本になります。
少量であれば、多少ずれても修正しやすく、塗料の無駄も抑えられます。

特に原色塗料を使った調色は、白や黒の入り方ひとつで印象が大きく変わるため、いきなり多めに作るより、まずは小さく試して方向を確認する方が安全です。

なお、原色塗料の調色では塗料皿の色にも影響されやすいため、白い塗料皿 を使うと色の確認がしやすくなります。


20滴換算は確認用の基準として使う

まずは色味の芯を作る

20滴換算は、実際に確認用の色を作るときの出発点として使いやすい表示です。
たとえば、下のような結果が出たとします。

調色計算ツールの計算結果例。Y7、M2、W11を中心に少量調色の順番を考えるための20滴換算表示

この場合、いきなり 20滴すべてを一度に入れるのではなく、少しずつ順番に混ぜていく方が失敗しにくくなります。

まずは Y を 7滴、M を 2滴 入れて、色味の元になる部分を作ります。
この段階ではまだ白を入れず、まず「どんな黄味なのか」「赤みがどれくらい入っているのか」を確認します。
先に色味の芯を作っておくと、あとから調整するときに、何が原因でずれたのかを判断しやすくなるためです。

白は少しずつ足していく

色味の芯ができたら、次に W を入れて明るさを調整します。
ただし、11滴を一気に入れるのではなく、少しずつ様子を見ながら足していきます
白は明るさを上げるだけでなく、色の鮮やかさや印象も大きく変えるので、まとめて入れてしまうと入れ過ぎになりやすいです。

この例なら、
Y7 + M2 で黄橙寄りの色味を作り、そこに W を1滴ずつ足して目標の淡い色に近づける
という流れで考えると分かりやすいです。

K(黒)は最後に慎重に使う

上記の例では使用しませんでしたが、K(黒)の扱いにも注意が必要です。
黒は少量でも影響が大きく、入れすぎると一気に暗くなったり、色がにごって見えたりします。
そのため、K が入る結果でも、最初から表示どおり全部入れるのではなく、最後に 1滴ずつ様子を見ながら足す方が安全です。

特に、

  • 少し暗くしたい
  • 明るすぎる印象を抑えたい
  • 彩度を落ち着かせたい

といった場面では K が効きますが、白以上に戻しにくいので慎重に扱う必要があります。
20滴換算で K が 1〜2滴程度なら、まずは入れずに試してみて、必要なら最後に加えるくらいでもよい場合があります。

20滴換算は「順番を考えるための基準」

20滴換算の便利なところは、配分そのものだけでなく、どの色を中心にして、どの順番で近づけるかを考えやすいことです。

この例なら、

  • 主役は Y
  • 少しだけ M を足して黄寄りの色味を作る
  • W を入れて明るくする
  • K が入る場合は最後に慎重に調整する

という全体の方向が分かります。

つまり、20滴換算は「この通りに一発で作れば完成する配合」ではなく、
どの色を中心にして、どの順番で近づけるかを考えるための基準として使うのがおすすめです。


1滴ずつ出せるようにしておくと進めやすい

原色塗料をドロッパーボトルに移し、白い塗料皿と一緒に並べた少量調色用の準備例
1滴ずつ出しやすいドロッパーボトルと白い塗料皿があると、少量調色を進めやすい。

20滴換算を実際に試すなら、塗料を1滴ずつ数えながら出しやすい状態にしておくと作業がかなりスムーズになります。
配分目安が滴数で出ていても、塗料を安定して少量ずつ出せなければ、そのまま試すのが難しくなるためです。

この点では、塗料を ドロッパーボトル のように1滴ずつ出しやすい容器に入れておくと便利です。
私も、原色塗料は薄めたうえでドロッパーボトルに移して使っています。

もちろん、必ずしもドロッパーボトルでなければならないわけではありません。
ただ、少量で試すことを前提にするなら、できるだけ1滴単位で扱いやすい方法を用意しておいた方が、作業はかなり進めやすくなります。


うまくいった配合は必ず記録する

調色では、一度うまくいった色を次にそのまま再現できないことがよくあります。
少量調色は 1滴の違いでも印象が変わるため、頭の中だけで覚えておくのはかなり難しいです。

だからこそ、使えそうな結果が出た時点で、ツールの記録機能を使ってその場で残しておくことが大切です。
調色は「その場で合ったかどうか」だけでなく、「次にもう一度作れるかどうか」まで含めて考えると進めやすくなります。

計算結果だけでなく、調整後の内容も残す

まず残しておきたいのは、各色をどれだけ入れたかです。
C・M・Y・W・K の滴数をそのまま記録しておけば、あとから同じ条件を再現しやすくなります。

ここで大事なのは、最初の計算結果だけでなく、実際に試した結果として最終的にどうなったかも残しておくことです。
たとえば、計算結果は Y7・M2・W11 だったとしても、実際にはそこから白を1滴増やした、マゼンタを1滴減らした、ということがあります。
その差分を残しておかないと、次に再現するときに同じところでまた迷いやすくなります。

この点で、ツールの「調整」欄と結果の保存機能が便利です。
手計算や紙メモだけよりも、結果をそのまま保存できるので、あとから見返したときに出発点と調整後の違いを追いやすくなります。

結果名を工夫すると、あとで使いやすい

調色計算ツールで結果名を付けて複数の配合を保存するイメージ画像
結果名を付けて保存しておくと、似た色の比較や再調整がしやすい。

配合だけ記録しても「何の色だったか」が分からなくなりがちです。
そのため、機体名や部位名、色の用途も一緒に残しておくのがおすすめです。

たとえば、

  • ○○の装甲色
  • 胸部の黄色
  • 明るめに調整した赤
  • 下地用の肌色

といった形で書いておくと、あとで見返したときに区別しやすくなります。

似た色を何パターンか試す場合は、
「明るめ」「暗め」「赤み強め」
のように違いが分かる名前を付けておくと、比較もしやすくなります。
記録は再現のためだけでなく、候補を整理するためにも役立ちます。


同じ色を再現したいなら、条件もそろえる

うまくいった配合を記録していても、毎回まったく同じ見え方になるとは限りません。
実際の調色では、配合そのものだけでなく、塗料の準備、調色中のばらつきなど、いろいろな要素が結果に影響します。

そのため、同じ色を再現したいなら、配合だけでなく、作業条件もできるだけそろえることが大切です。

まずは塗料の準備をそろえる

最初に意識したいのは、使う塗料の状態です。
同じ塗料でも、濃度・希釈の具合が違うと、前回と同じ配合でも見え方がずれやすくなります。

特に、あらかじめ薄めてドロッパーボトルに入れて使っている場合は、毎回できるだけ同じ濃さで準備することが重要です。
再現性を上げたいなら、「どのくらい薄めたか」も含めてそろえておくと安定しやすくなります。

調色するときのばらつきを減らす

次に影響するのが、実際に混ぜるときのばらつきです。
同じ1滴でも、出し方や塗料の状態によって量がわずかに変わることがあります。

少量調色では、この小さな差でも結果に影響しやすいので、できるだけ同じ方法で、同じように出すことが大切です。
1滴ずつ出しやすい容器を使う、毎回同じような手順で混ぜる、といったことを意識するだけでも差は出にくくなります。


まとめ

調色計算ツールの結果は、配分を考える出発点としてかなり便利です。
ただし、実際の調色では、計算結果どおりに混ぜればそのまま完成するとは限りません。

まずは少量で試し、20滴換算を確認用の基準として使いながら、必要に応じて少しずつ調整していくのが基本です。
また、うまくいった配合はツールの記録機能で残しておき、同時に塗料の濃さなどの条件もできるだけそろえると、再現しやすくなります。

調色は感覚だけで進めるより、
配分の目安を作る → 少量で試す → 記録する → 条件をそろえる
という形で積み上げた方が、失敗を減らしやすくなります。


調色を進めやすくする道具

今回の流れで調色を進めるなら、少量で試しやすい道具をそろえておくとかなりやりやすくなります。
原色塗料は必須として、1滴ずつ出しやすいドロッパーボトル、色を確認しやすい白い塗料皿は相性がよいです。


別の色で配合目安を出したい場合は、調色計算ツールに戻って画像や数値を指定してください。

実際の作例でどう調色しているかを見たい方はこちら

基本の考え方を整理したい場合はこちら