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塗装棒が回る・倒れる対策に|格安マグネット式塗装クリップをレビュー

金属トレーに固定したマグネット式塗装クリップ 模型用ツール
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この記事の要点

・塗装棒が回る、倒れる悩みへの対策を紹介
・差し込み式ペインティングベースとマグネット式の違いを比較
・金属トレーに固定することで、持ち手の位置や向きを維持しやすい
・格安マグネット式塗装クリップの吸着力・保持力を実物評価


プラモデルを塗装していると、塗装済みパーツの持ち手が安定せず、乾燥中にパーツ同士がぶつかりそうになることがあります。
ペインティングベースに立てても、持ち手が傾いたり、回ったりして、塗装面が隣のパーツに触れそうになるのが地味にストレスです。

そこで今回は、金属トレーに磁石で固定できる「マグネット式塗装クリップ」を実際に使い、普通のペインティングベースより安定して使えるのかを確認しました。


塗装棒・ペインティングベースの種類と違い

プラモデル塗装で使う持ち手やペインティングベースには、いくつか種類があります。
大きく分けると、持ち手を穴や隙間に差し込んで立てるタイプと、磁石で金属面に固定するマグネット式があります。

一般的なペインティングベースや、猫の爪とぎを利用した簡易ベースは、どちらも差し込み式に近い使い方です。
一方、マグネット式の塗装クリップは、持ち手を金属トレーなどに磁石で固定するタイプです。

種類メリット気になる点
差し込み式安い、手軽
本数を並べやすい
持ち手の角度や向きを維持しにくい
マグネット式持ち手の位置や向きを維持しやすい
トレーごと移動しやすい
磁石が付く金属トレーが必要

どちらも塗装済みパーツを乾燥させるための道具ですが、違いが出やすいのは持ち手の位置や向きの安定性です。
差し込み式は手軽な反面、持ち手の角度や向きを維持しにくいため、次のような不満が出やすくなります。

  • 持ち手が傾く、回るなどしてパーツ同士がぶつかる
  • 持ち手が動いてしまう分を考慮して配置すると、スペースが足りなくなる
  • ベースごと移動させようとするとパーツ接触リスクが高い
猫の爪とぎを使った自作ペインティングベース
猫の爪とぎ型ベースは手軽ですが、持ち手の向きは固定できません

一方、マグネット式の塗装クリップは、持ち手を金属トレーなどに磁石で固定するタイプです。
持ち手の位置や向きを維持しやすいため、乾燥中のパーツ同士の接触リスクを減らしやすくなります。

金属トレーに吸着するマグネット式塗装クリップ
磁石で金属トレーに固定できるため、持ち手の位置や向きを維持しやすくなります

つまり、安く大量に立てたいなら差し込み式のペインティングベース、持ち手のズレや接触リスクを抑えたいならマグネット式、という使い分けになります。


マグネット式塗装クリップなら何が変わる?

マグネット式塗装クリップ は、持ち手の根元に磁石が付いており、金属トレーなどに固定できる塗装用の持ち手です。
持ち手が金属面に吸着するため、置いた位置や向きが維持しやすく、パーツ同士がぶつかるリスクを大幅に減らすことができます。

したがって、一般的なペインティングベースで問題になりやすい「接触回避のために余分なスペースが必要になる」「ベースごと移動させにくい」といった不満も減らせます。


塗装クリップMasterは理想的だが高い

マグネット式の塗装クリップとしては、塗装クリップMaster がかなり理想に近い製品です。
塗装クリップMaster本体専用マグネット を取り付けることができ、専用ベースや金属面に固定して使えます。

ただし、ネックになるのが価格です。
塗装用の持ち手は、数本だけあれば足りるものではありません。
ガンプラを全塗装する場合などは、ある程度まとまった本数が必要になります。(ちなみに私は60本ほど持っています)

そのため、1本あたりの価格が高いと、必要本数をそろえるだけでかなりの出費になります。
塗装クリップMasterは、確認時点では1本あたり300円弱(マグネット込み)とやや高価ですので、便利そうではあるものの、気軽にまとめ買いしにくいのが正直なところです。

そこで今回は、同じようにマグネットで固定できる格安タイプの塗装クリップを試してみることにしました。


格安マグネット式塗装クリップを購入

今回購入したのは、こちらの塗装クリップです。

購入した格安マグネット式塗装クリップの全体
格安マグネット式塗装クリップの先端部分
クリップ先端は噛み合わせも良く、意外に高級感があります

確認時点では1本あたり約60円と安いため、ある程度の本数をまとめて用意しやすいのが大きなメリットです。
塗装用の持ち手は数が必要になるため、1本あたりの価格を抑えられる点はかなり重要です。

ただし、格安品なので、クリップの精度や持ち手の剛性、マグネットの強さには不安もあります。
特に重要なのは、実際にパーツを挟んだ状態で、持ち手の角度や向きをどれくらい維持できるかです。

マグネット式であっても、磁力が弱かったり、重いパーツで簡単に倒れたりするようでは意味がありません。
そこで、実際に金属トレーに固定し、吸着力や保持力を確認してみました。


吸着力・保持力をチェック

マグネットの吸着力(簡単に外れてしまわないか)、棒の部分の強度(重めのパーツを支えきれるか)の確認動画(36秒、BGMアリ)を用意しました。

結論としては、軽いパーツや中程度のパーツを保持する用途であれば、十分に実用的な吸着力があります。
持ち手が金属面にしっかり吸着するため、普通のペインティングベースに差し込むだけの場合とは比較にならないほど位置や向きが安定します。
また、持ち手は曲げることもできるため、パーツ同士が干渉しにくい角度に調整しやすくなります。

前述した「ベースごと移動させたい」というケースも試してみました。

金属トレーを縦にしてマグネット式塗装クリップの保持力を確認
金属トレーを垂直にしても、持ち手はほとんど動きません

この通り、金属トレーを垂直にしても大丈夫です。


実際に使って感じたメリット

実際に使ってみて一番大きなメリットは、持ち手の位置や向きを維持しやすいことです。

普通のペインティングベースでは、最初にパーツ同士の間隔を空けて並べても、持ち手が傾いたり回ったりして距離が詰まることがあります。
マグネット式の場合は金属面に吸着して固定されるため、乾燥中に持ち手が動きにくく、パーツ同士の接触リスクを減らせます。

また、接触回避のために必要以上に広い間隔を取らなくてよい点も便利です。
持ち手の向きが維持しやすいので、限られたスペースでも効率よくパーツを並べられます。

金属トレーごと移動しやすい点もメリットです。
塗装後のパーツをまとめて乾燥場所へ移したいときでも、持ち手がほとんど動かないので安心して移動させられます。

主なメリットを整理すると、次の通りです。

  • 持ち手の位置や向きを維持しやすい
  • パーツ同士の接触リスクを減らせる
  • 接触回避用の余分なスペースを減らせる
  • 金属トレーごと移動しやすい

格安品ではありますが、普通のペインティングベースで感じやすい「持ち手が動いてパーツが接触しそうになる」という不満を減らす目的なら、十分試す価値があります。


よくある質問(FAQ)

塗装棒が回る場合の対策になりますか?

軽いパーツや中程度のパーツであれば、マグネット式塗装クリップは対策になります。
金属トレーに吸着するため、通常のペインティングベースより持ち手の向きを維持しやすくなります。

塗装棒が倒れる場合にも使えますか?

持ち手の根元を磁石で固定できるため、通常の塗装ベースより倒れにくくなります。
ただし、重いパーツや重心が大きく偏ったパーツでは限界があります。

ペインティングベースの代わりになりますか?

金属トレーと組み合わせれば、ペインティングベースの代わりとして使えます。
特に、持ち手の位置や向きを維持したい場合に向いています。


乾燥中の塗装済みパーツを安全に保管したい場合は、乾燥ブースを用意するのも有効です。
トレーごと移動しやすいマグネット式塗装クリップとは相性が良いです。